オーディオに関連したモノについて書くブログです。


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野良犬のように:5年目を祝って

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このブログも始めて5年が経とうとしていますが、
ずっと前から言いたかったことがあります。

もし、このブログを読む人がおられるとしたら、
これだけは誤解してほしくないということが2つあるということです。
ひとつは僕は報酬を貰って文章を書く、プロではないということ。
もう一つはこのブログに書いている文章は、
基本的に自分が読むために書いているということ。
(つまり今回はやや例外だということになる。)
これらの内容はもうブログの冒頭にも書いていますが、誰も読んでいないようなので再度強調したいと思います。

それというのも最近、僕に面と向かって、このブログを書くことで、どれくらいの収入を得ているのかと訊く方が何人か現れたからです。
僕はこれらの文章を書くことでお金を払ってもらったり、便宜を図ってもらったりしたことが一切ないです。
だいたい僕は、自分はブログを書いていて貴方のところの製品をそのブログで取り上げますけどいいですかと、事前に尋ねたことさえほとんどない。試聴に関しては自分で勝手にアポを取って聞きに行ったり借りたりして、先方になんのことわりもなく、自分勝手にレポートを書いている状態です。そういう意味では大層、失礼な奴だと思っているメーカーや代理店の方もおられるでしょうが、少なくともそれ位はしないと本当のところはよく分からないのではないかと思い、とんだ無礼を働いているわけです。

ところで、お金を貰ったり、便宜を図ってもらうことで“向う側“つまりメーカー側、代理店側、出版社側、事業主側の方々の立場に立たざるを得なくなり、自由な発言を抑えられた物書きたちを、僕は知っています。(特に映画関係とグルメ関係)
そして彼らの悲哀も一応は知っています。つまりその発言内容に真の客観性がないことが分かった後、世間での評価が下がり、スポンサーからも読者からも捨てられ、あげくに本人にさえ自分自身が信用できなくなり、見かけ上は評論家を続けていても、本心ではその趣味を捨てしまっているという流れです。僕はそうはなりたくないし、そもそも評論家じゃないし、それはオーディオ全体の多様性のためにもならないと思うので、これからも誰に従属して生きているわけでもないような、オーディオの”野良犬“であり続けようと努力しつづけることでしょう。
このような生意気な話はあえて書くべきことではないと、僕はずっと自分に言い聞かせてきましたが、ここのところ幾つかの方面から誤解に基づく接触が多いので、この話題に言及せざるをえなくなりました。

このブログの中身というのは、自分が好きなオーディオ製品の音を自分の言葉で記録しておくために20年以上前からやっていることであり、それを個人的に所有するパソコンやスマートフォンでいつでも読めるようにブログ化しただけです。ここで他人に紹介するような文体を取っているのは、自分があたかも評論家さんたちの書いたオーディオ評論を雑誌で読むような気分に浸りたいからやっているだけのこと。個人的にはメモの羅列で事足りるところを自分が愉しむためにあえて回りくどく、気取った書き方を取っています。だから他人が読むということはあくまで副産物に過ぎません。僕は明らかな中傷や暴露にならない限り、誰にも遠慮せず自由に書いている。文章を書くことで対価を得ていないなら、それは許されるだろうと思います。

ただし自由に書いているといっても、「7割の法則」というのは大体守っているつもりです。これもブログの冒頭に書いていますが、このブログでは基本的に褒めることが70%以上にならないものは取り上げない。そうでもしなければ、これはただの非難・罵声を羅列するブログになってしまうでしょう。僕はそれを望まない。それは後で読み返して美しくないし、書いている僕自身さえ気分を害するだろう。なんにしろ自分や他人に迷惑がかかるような内容を私はブログに書き込みたくはないのです。
実際、僕はここに載る製品の少なくとも数倍の製品を試聴したり、試聴できなければ購入したりしていますが、そのうち大半はボツになる。大袈裟に言えば世の中のオーディオ製品の9割ほどは、私にとってはブログで取り上げるに値しないものです。逆にそれらをいちいち取り上げて、思った通りのことを正直に書いていたら、とても下品なブログになってしまうのではないかと恐れています。つまり、様々なレベルでの、製品やそれにまつわる情報の取捨選択はブログの品を保つには必要な作業なのです。
また、70%以上も褒めているからといって、その製品に欠点がないということも、ほぼない。だからブログに書く時は必ず欠点についても言及することにしています。ただ、それを剥き出しの状態で出すことはない。それは下品なやり方だ。僕のような下衆でも礼儀はわきまえているつもりです。それに僕はあくまで自分のブログの中だけはやり方を貫きたい。よって製品の難点は中身の透けて見える封筒の中にいれて文章の中に紛れ込ませることにしています。行間を読ませると言っても良いでしょう。あらゆる文は行間を読む力がない者には本心を明かさない。強力な読解力と、いくばくかの寛容はこのブログはもちろん、あらゆる種類の評論を読む者が常備しておくべき心の道具なのです。

僕の書くつまらぬ文章に関しては他にも様々な思い違いがあるようですが、その大勢は無視すべき些末なものと理解しています。しかし看過したくない誤解も時にはあります。そして、面と向かってさも当たり前であるかのように、そういう誤解を突きつける人間に僕はこれからも容赦するつもりは無いのです。

もし僕に、やむを得ず対価を得て、オーディオ製品について思うところを書く必要が生じたとしたら、その時はペンネームを換えたうえ、利益の提供元とその経緯を明示することになる。それは現状では、ほとんどありえないことかもしれませんが、移り変わりの激しいご時世、いつまでも野良犬として生き続けられるという保証もない。いつか野良犬の立場を貫けなくなった時、僕はここから足を洗うか、あるは生き方を変えるかの選択を迫られるのかもしれません。
これは、僕はほぼ心配する必要のないことなのでしょうが、既に対価を得て評論を書いている人々にとっては耳の痛い話と言えなくもない。
たとえばオーディオ雑誌の評論は、評論を書いた経緯と報酬の流れの説明を一切欠いたまま、製品を褒め上げるので誤解されるのだと思います。もとはと言えば、そういう誤解が積もり積もって、今のオーディオ評論全体の不振あるいはそれに対する不信の一因になっています。また、そういうプロの方の書いた評論と僕の書いた駄文を同一視するという誤りが、私の被っている精神的な迷惑の遠因となっていることも見逃せない事実でしょう。

つくづく世の中とは面倒なものであり、大人の事情に満ち満ちています。だが、そうであっても、この先も僕は我が儘な野良犬として、いろんな業種の人々の冷たい視線を浴びながら、オーディオの荒野を徘徊したいと望んでいるわけです。
by pansakuu | 2017-02-10 23:26 | その他