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What's Going on:Marvin Gaye(single layer SHM SACD)Universal(2010)

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アナログレコードの音から、アナログであることに起因する、あらゆるノイズを取り去り、チャンネルセパレーションを限界まで改善したら、このSACDのサウンドになるだろう。
もともと、名作の誉れ高い、ド定番アルバムであるが、このSACDは恐ろしく音がいい。
まず兎に角、流れがいい。音楽がスルスルと何の引っかかりもなくスピーカーから溢れ出てくる。これは水ではなく油のイメージである。雑味はなく、クリアな音調で、激しく音の細部が表出しているが、木を見て森を見ないような聞かせ方はしない。音の細かさも太さも両立している。オーディオのみならず、矛盾する要素をバランスよく同居させられるのが優れたモノの条件だと思うが、SACDは実はそれにあたるものなのだと知らされる。このアルバムの曲ごとの気分の起伏も見事に表現されている。あらゆる点で最高のアナログレコードを超えるような再生ができるSACDはほとんどないと思うが、このSACDは数少ない例外である。これを聞いてはじめてSACDをやっていて良かったと心底から思えたのは事実である。多くのSACDを聞いて、こういう経験が常にあれば、SACDは今のような状況には至らなかったものを、と惜しまれてならない。ベトナム戦争に派遣されていたゲイの弟からの手紙に触発されて作った、社会的~宗教的内容を持つアルバムだが、SACDの音にも内容に見合う、一層の深みが感じられる。

by pansakuu | 2013-03-23 11:19 | 音楽ソフト