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Tristezas de un Double A / Astor Piazzolla (Messidor)
録音自体は大したことはないCDである。内容は即興的な色合いが強いタンゴ。だが、ある意味、タンゴらしくない演奏だろう。さすがタンゴの破戒者である。タンゴだと思わないで聞くとよい。この起伏の激しい展開をオーディオシステムがその包容力で捉え切れるかどうかが再生のカギとなる。かなり即興性の高い演奏であり、冒頭の曲では、その即興が過ぎて、音楽が途中で破綻しそうになるのだが、それをピアソラが見事に立て直してゆく様は圧巻であり、再生しがいがある。この音楽の場合、システムが客観的に音を見つめるという在り方のみでは、とても全体を表現しきれないと思われる。音楽の精神的内容にまで立ち入るような主観的な出音が望まれる。LINNのCD12を送り出しとし、ウエストレイクのダブルウーファーモニターを使った大音量再生は素晴らしかったのを覚えている。ピアソラの演奏の中で最高のものの1つと考えるが、既に絶版であり入手は困難。ピアソラに関してはハイレゾデータでTango Zero hourやLa Cammoraなどメジャーどころが出ているが、実際買って聞いてみるとハイレゾである必要はあまり感じられなかった。やはり、彼の音楽というのは、デジタルデーターの質よりも、プレーヤーやアンプの音楽的表現力により感動が左右されるタイプの音楽と思う。
by pansakuu
| 2012-07-29 21:36
| 音楽ソフト