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Mo’Bop:渡辺 香津美(Hybrid SACD)East works entertainment(2003)
リイシューでないSACD、はじめからSACDを作るつもりでDSD録音され、そのとおりにリリースされるアルバムのなんと少ないことか。そして、そのようなアルバムでも、音楽的にも優れた内容を持つアルバムのなんと少ないことか。これは、音が良い事と、音楽の内容が良い事とが両立していることが、極めて稀であることを意味する。このフュージョン ギタートリオのSACDを聞いていると、音楽に貴賎はないが、良し悪しはやはりあると思う。音楽の評価は個人の自由だからと言っても、絶対的な格の違いは存在するように思う。ガキには解らぬ勝ちの条件があるというわけだ。すなわち超絶的な生演奏能力、作曲・アレンジの巧さ、アドリブのセンスの良さ、ノリ・勢いの凄さ等々。しかし、これらの多くは最新のライトなジャズやポップスからは失われるつつあるようだ。その手の職人的なテクニックや、あからさまな情熱は今の若者には音楽の重要な要素として意識されていないのかもしれない。このアルバムでは各楽器の立体感がしっかりと出ており、やや骨太なSACDらしからぬ音調が聞き取れる。その中で奏者のテクニックの素晴らしさが、CDよりもさらにクローズアップされてくる。確かに最新の音楽を聴いていると、楽器をカッコよく弾きこなすことに無上の喜びがあった時代は遠くなってきたような気がする。しかし、このSACDは、渡辺 香津美の、素早く、かつ弾けるように饒舌でありながらも、極めて正確な指の動きから、今も変わらない音楽の快感を引き出せることを教えてくれる。ただ弾いているだけだ、という批判も承知の上で、このアルバムにはオーディオファイルとして、そして音楽ファンとして世話になったので一票を投じたい。
by pansakuu
| 2013-03-23 11:16
| 音楽ソフト